金属アレルギーの2つのタイプについて
2021/04/09 ブログ
こんにちは。愛媛県松山市のもりもと歯科クリニック院長の森本です。
当院の「金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト」をご覧いただきありがとうございます。
本日は金属アレルギーの種類についてお話ししていきます。
金属アレルギーには2つのタイプがあることをご存知ですか?
皆さんは金属アレルギーというと、どのようなイメージを持たれていますか。
実は金属アレルギーには2つのタイプがあります。
1.局所性の金属アレルギー
2.全身性の金属アレルギー
それぞれどのような金属アレルギーなのか、特徴やしくみを簡単にご説明します。
1.局所性の金属アレルギーについて
局所性の金属アレルギーは、皆さんがよく連想される金属アレルギーで、ピアスやネックレスなどが触れている部位に、痒みなどの症状が出ます。また化粧品の中に含まれる金属に反応する方もいます。
解決法としてはピアスやネックレスなどのアレルギーの原因となる物を身につけない、化粧品を変えてみるなど、できるかぎりアレルギーの原因となるものとの接触を避けることで症状の改善が見込まれます。
口腔内でも金属アレルギーの症状がでることがあり、口腔粘膜が赤くなったり、白くなったりします。また舌がピリピリすることもあります。
2.全身性の金属アレルギーについて
全身性の金属アレルギーは、歯科金属で起こることが多いのが特徴です。銀歯などの金属の歯の詰め物などが溶け出し体内に吸収され、結果として離れた部位、手や足などに症状が出るアレルギー反応です。
なぜお口の中の金属が原因で手や足に症状がでるの?
ではなぜ、歯科金属のアレルギーが体の離れた場所で症状として出てくるのでしょうか。
体内に入った金属イオンは、便(ほとんど)、尿、汗、毛髪などから排泄されます。
汗は皮膚からでてくるので、皮膚にアレルギー症状が出やすくなります(特に手や足は汗腺が多い)。
特に汗をかきやすい夏場に、全身性の金属アレルギーの症状が強く起こりやすい傾向にあります。
毛髪からも金属イオンが出るので、脱毛の原因になっている可能性も疑われます。
金属アレルギーのような症状が疑われる方は、一度皮膚科で検査を受けましょう
局所性の金属アレルギーは、自分が金属アレルギーであることが認識しやすい傾向にあります。アクセサリーや時計、衣服などに注意をされている方も多いかと思います。
しかし、全身性の金属アレルギー、特にお口の中にある金属の詰め物や被せ物が原因で手足に湿疹がでたり、かゆみが出たりすることはなかなか想像できないものです。
金属アレルギーのような症状が疑われる方は、一度皮膚科の先生に診てもらって金属アレルギーの検査を受けられた方がいいでしょう。
検査で、歯科に使われている金属に陽生反応が出た場合は、歯科医院で歯科金属を取り除く必要があります。
また、歯科金属のアレルギーがある方の口腔内の金属を取り除くときには、できるだけ体に金属が入らないように十分な配慮が必要です。
もりもと歯科クリニックでは、安全にアレルギーの元となっている歯科金属の除去を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
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