【症例】保険診療で行なったメタルフリー治療｜金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト｜愛媛県松山市もりもと歯科クリニック

今回の患者様は「金属が入っている歯、むし歯の歯を全て自然な白い歯にしたい」とのことで来院されました。

お口の中を確認したところ、金属は上に1本入っていました。

患者様に治療について、歯科素材の特徴や費用をご説明し相談させていただいた結果、保険診療で治療を行うことになりました。

金属の入っていた歯など（むし歯、不適合）8本の治療を行いました。
右上の6番、右下の６・７番、左上5・６番、左下５・6番CADインレーにて治療を行なっています。

また、左上1・2番はCAD/CAM冠にて治療を行いました。
なお、1・2番の根管治療は保険診療で行いました。

＜治療の流れ＞

1回目：右上6番型取り

2回目：右上6番セット

３回目：左上5、6、番型取り

４回目：左上5、6番セット

５回目：右下6番型取り

６回目：右下6番セット

７回目：左下5、6番型取り

８回目：左下5、6番セット

9-10回目：左上１番根管治療(保険診療)

11-13回目：セット、左上2番根管治療（保険診療）

14回目：左上1、2番型取り

15回目：左上1、2番CAD/CAM冠セット

＜CADインレーは2024年6月より、保険適応になりました＞

CADインレーは、レジン（プラスチック）とセラミック（陶器）を混ぜたハイブリットレジン素材を、コンピューターで設計したデータを基に、機械で削って作り出す白い詰め物です。
時間が経つと変色・着色しやすいという問題もありますが、天然歯に近い硬さ、自然な色味が特徴です。

＜保険適応の条件＞

今回のようなCAD/CAM冠を保険適用で使える条件は以下のようになっております。

必須条件

装着する歯の左右の反対側に、上下でしっかり噛み合う大臼歯がある（ブリッジを含む）。

どちらかの条件

1．装着する歯と左右同じ側に、上下でしっかり噛み合う大臼歯があり（ブリッジを含む）、CAD/CAM冠に力がかかりすぎない。

2．装着する歯と左右同じ側に、上下でしっかり噛み合う大臼歯（ブリッジ含む）がない、あるいは義歯の場合は、その手前までの歯がしっかり噛み合う（ブリッジ、乳歯を含む）。

※詳しくはこちらをご参照ください。

2024年6月〜保険適用がさらに拡大！メタルフリーの白い被せ物「CAD/CAM冠」｜ブログ・症例｜松山 もりもと歯科クリニック

口腔内の金属は全てなくなり、口腔内の金属が原因のアレルギーのリスクは低減されました。
また、ご自身の歯と区別がつかないほど、自然な口元に仕上がり、気兼ねなくお口を開けて笑ったりお話したりしていただけるようになって患者様にもご満足いただけました。
もりもと歯科クリニックでは、患者様のご希望をしっかりとお聞きし、状態や体質に合わせて、費用や期間を一緒にご相談させていただきながら治療計画を立てております。

今回の症例のように自費診療と保険診療を組み合わせて治療することも可能です。

・CADインレーは、セラミックと比較すると強度は低く、変色、着色しやすい素材です。

・装着後の破損を防ぐために適切な厚みが必要です。そのため適正な量の歯を削ります。

・歯を削ったことで歯髄炎が起こる可能性があります。

・歯髄炎が起こった場合、治療回数が増える可能性があります。