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歯ブラシでとれる歯垢は約60%!歯間ブラシ&フロスを使おう

歯ブラシでとれる歯垢は約60%!歯間ブラシ&フロスを使おう

2023/09/17 ブログ

こんにちは、愛媛県松山市のもりもと歯科クリニック院長の森本です。
当院の「金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、お口のケアに役立つ、さまざまなアイテムをご紹介します。

歯ブラシは汚れの60%しか落とせない!

みなさんは普段、お口のケアはどのようにしていますか?歯ブラシで磨く、歯間ブラシやフロスを使う、洗口液を使う…いろいろありますが、まずは歯ブラシ、という方がほとんどだと思います。

しかし、歯ブラシでは歯垢(プラーク)全体の60%程度しか取り除けません。奥歯や歯の裏側など、歯ブラシが届きにくい箇所がありますし、どんなに細い毛先でも、歯と歯の隙間や、歯と歯茎の隙間には届かないからです。

残り40%の汚れをそのままにしておくと、虫歯や歯周病の原因になります。では、どうしたら綺麗に取り除けるのでしょう?

そこで役に立つのが、「歯間ブラシ」や「フロス」です。

歯間ブラシとは

歯間ブラシは、歯と歯の間に詰まった食べカスや、歯垢を取り除くのに便利なアイテムです。ナイロンやゴム製のブラシで汚れをかき出し、持ち手部分がついているので、初めての方も使いやすいです。

愛媛県松山市の歯医者もりもと歯科クリニック|ブログ|歯ブラシでとれる歯垢は約60%!歯間ブラシ&フロスを使おう|歯間ブラシのイメージ画像

極細(SSS)から太め(M)まで、さまざまなサイズが販売されていますが、歯の隙間の大きさに合わせて、無理なく入る太さを選びましょう。無理に入れようとすると、歯や歯茎を傷つけてしまいます。

使用後は洗ってまた使えますが、毛先が摩耗すると汚れが取れなかったり、歯茎などを傷つける原因になったりするので、定期的に交換しましょう。

歯間ブラシの選び方、使い方がわからない場合は、ご相談ください。当クリニックの歯科医師・歯科衛生士が丁寧にご説明いたします。

フロス(ホルダータイプ・ロールタイプ)とは

フロスも歯間ブラシと同じく、歯と歯の間に詰まった食べカスや、歯垢を取り除くツールです。細い糸状のため、歯と歯の狭い隙間や、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)など、歯間ブラシが入らない部位の汚れを取るのに便利です。

フロスには「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」があります。

ホルダータイプ

持ち手がついています。手が汚れにくく片手で使えるため、フロス初心者の方も扱いやすく、奥歯も簡単に掃除できるのが特徴です。

愛媛県松山市の歯医者もりもと歯科クリニック|ブログ|歯ブラシでとれる歯垢は約60%!歯間ブラシ&フロスを使おう|ホルダータイプのフロスのイメージ画像

反面、持ち手があるためフロスが届きにくい部分がある、洗ってまた使えるもののロールタイプに比べてややコストがかかるなどのデメリットもあります。

ロールタイプ

フロスがロール状に収納されており、使う分だけ出して使用します。歯の面に沿わせたり、歯と歯茎の隙間など、ホルダータイプでは届きにくい部位に使えたりするため、汚れをしっかり取り除きたい方におすすめです。

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フロス初心者の方やお子様にはやや扱いにくいですが、慣れれば、細かな汚れも取りやすくなります。また、ホルダータイプに比べてコストがかからない点がメリットです。

ホルダータイプとロールタイプの選び方や、正しい使い方などは、当クリニックの歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。1人ひとりの状態に合わせてご説明いたします。

「Floss or Die」フロスをしないと命に関わる?

歯磨きだけでは落とせない汚れは、放っておくと、お口だけではなく、全身の健康に大きな影響を及ぼします。

それを表すのが、「Floss or Die(フロス・オア・ダイ)」という言葉。「フロスをするか、死ぬか?」――そんな大袈裟な、と思うかもしれませんが、これは1988年にアメリカ歯周病学会が発表したスローガンなのです。

フロスをせずに、お口のなかに汚れが残ったままだと、歯周病菌が増えます。歯周病菌は歯肉から血管に入り込んで全身を巡り、血管内に毒素や炎症物質を発生させます。

すると血管が炎症を起こし、血管の壁が分厚くなったり、血栓ができたり、血管が硬化したりして、次のような全身疾患を引き起こします。

動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、早産、低体重児出産、骨粗鬆症 など

また、食べ物や唾液が誤って気管に入る(誤嚥)と、唾液中に含まれる歯周病菌などの細菌が肺に感染して、誤嚥性肺炎を発症することがあります。

このように、歯周病は、生死にも関わるような全身疾患につながる可能性があります。「Floss or Die」は、大袈裟な話ではないのです。

ちなみに、このスローガンが生まれたアメリカは、日本と比べて口腔ケアに対する意識が高い国です。フロスなどを日常的に使う人は、日本では約半数にとどまるのに対し、アメリカだと約7割に上ります。口腔ケアアイテムの購入額や、歯科医院で定期検診を受ける頻度も、日本よりアメリカのほうが上回っています。

その背景には、アメリカの社会保障制度だと医療費負担が大きくなりやすいため予防歯科に力を入れたい、そもそも歯に対する美意識が高い、といったことが挙げられます。

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口腔ケアが全身疾患の予防につながる

口腔ケアをしっかり行うことは、お口の中を健康に、きれいにするだけでなく、全身疾患を予防することにつながると言えます。

愛媛県松山市のもりもと歯科クリニックは、治療だけでなく、予防歯科にも力を入れています。定期的に歯のクリーニングをしたり、定期検診を受けていただいたりすることで、虫歯や歯周病の発症を未然に防げますし、もし何か問題が起きても、早期発見・早期治療ができます。

診療では、歯科医師と歯科衛生士が、患者様1人ひとりのお口の状態を確認し、健康と生活の質の向上を目指しています。正しい歯磨きの方法や、歯間ブラシやフロスの選び方、使い方もお伝えしています。

お口の状態が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

下記のページもご参照ください。
「お口の健康状態」が「全身の免疫」を変える?|ブログ|金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト|松山もりもと歯科クリニック
金属アレルギー|金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト|松山 もりもと歯科クリニック
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