「もりもと歯科クリニック」は、お口の健康はもちろんこと、全身の健康を考えた治療を重視しています。院長の森本の医科歯科併設医院での臨床経験を活かし、患者様の全身の健康をお守りします。
口腔内の環境や疾患による全身の健康への影響
歯科治療で使用された歯科金属
虫歯の治療痕である口腔内にある歯科金属は、金属アレルギーや掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の原因となる可能性があります。歯科金属が唾液によりイオン化して溶け出し、血液の循環によって全身に届けられ、口の中だけでなく、全身でアレルギー反応を引き起こす場合があります。口内炎や口の周りに湿疹ができる恐れがあることに加えて、手足に湿疹ができたり、掌蹠膿疱症が発症したりすることもあります。歯科金属は人によっては全身の健康を害するリスクがあることを認識しておきましょう。
根尖性歯周炎
根尖性歯周炎による感染した組織から産生される炎症を誘発する物質(炎症性サイトカイン)が、歯茎の血管から直接取り込まれることで全身に行きわたり、掌蹠膿疱症など、全身疾患の要因になる恐れがあります。
根尖性歯周炎とは、口腔内で起きる慢性炎症の一つで歯の根の細菌感染により歯の根っこの先端にできる炎症です。虫歯を放置したり、過去の根管治療の際に細菌の除去や歯根の封鎖がしっかり行われていない場合に、細菌が歯根の先端部で炎症を起こし、そこに膿がたまります。進行すると、歯根の先端にたまった膿が歯肉にできた穴から口の中に出てくるケースも。口腔内、あごの骨だけでなく、全身の疾患に悪影響を及ぼす可能性があるので、早期の治療が重要です。
歯周病
歯周病は放置することで歯が抜け落ちてしまう怖い病気ですが、全身への悪影響についてもきちんと押さえておく必要があります。歯周病も慢性炎症の一つです。歯周病菌が血管内に侵入し、血流に乗って全身を巡ることで、動脈硬化や高血圧、心疾患、脳疾患、肺炎、糖尿病、自己免疫疾患、早産、リュウマチ、アルツハイマー型認知症などの様々な全身への悪影響を及ぼす恐れがあります。また、掌蹠膿疱症の原因になる可能性もあります。歯周病は日頃の丁寧なケアを意識することで予防が可能な病気なので、お口のケアを徹底しましょう。
当院はお口周りの治療を通して全身の健康を考えます
東京の歯科医科併設医院で得た知識・経験
院長の森本は、東京の医科歯科併設医院で、歯科金属による金属アレルギーや掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)に苦しむ方の治療を行ってきました。そして、口腔内の環境が全身の健康を左右する症例を目の当たりにしてきました。当院では歯科治療を通して、患者様一人ひとりの全身の健康を考えることを意識しています。金属アレルギー以外にも化学物質過敏症の方の治療実績もあるので、お心当たりの方は事前にお申し出ください。原因が分からない体調不良やアレルギー症状にお困りの場合は、一度当院でご相談いただければと思います。
全身の健康を考え基本的にはメタルフリーを推奨
当院では歯科金属のリスクを懸念しているため、できるだけアレルギーなどの心配が少ない素材を使用した歯科治療を推奨しています。また、口腔内の歯科金属が原因で全身に不調をきたしている方に対しては、歯科金属を除去して、メタルフリーの素材へ替える治療をおすすめしています。金属アレルギーの方に対するメタルフリー治療には専門的な処置が必要です。当院では、金属アレルギーや化学物質過敏症の方など、繊細な配慮が必要な治療の経験が豊富な院長が対応させていただきます。お口の中に金属が入っていて、皮膚疾患や掌蹠膿疱症などの皮膚疾患にお悩みの方は、一度当院でご相談ください。
治療の流れ
(歯科治療による全身疾患※掌蹠膿疱症など の症状改善を希望される場合)
メタルフリー治療後のメンテナンスについて
歯科金属をセラミック素材に替えた後も、数ヶ月に一度のメンテナンスを推奨しています。歯周病や虫歯の予防を徹底することにより、治療した歯の詰め物や被せ物は長持ちしますが、消耗品のため一生良い状態を保てるわけではありません。しっかりとしたメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。